「古いものにこそ価値がある」1900年代に建てられた家、南仏プロヴァンス暮らす
- 1 日前
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今回の主人公は、フランス南東部プロヴァンス地方。 山々に囲まれた小さな村「Caseneuve」で暮らすKarinさん。
Karinさんが初めてフランスへ来たのは2017年。
家族の都合をきっかけに、Aptという町へ移住したことが始まりでした。
言葉もわからず、知り合いもいない土地での新生活。
仕事と子育てに追われる日々は、決して簡単なものではなかったと言います。
それでも、この地で2人のお子さんを育て上げ、 2025年にはApt近郊の小さな村「Caseneuve」へと移住しました。
現在は、日本人向けガイド、民泊ホスト、日本語教師など、いくつもの仕事をしながら暮らしています。
この土地だからできる仕事

ここプロヴァンス・リュベロン地方は、ラベンダー畑で有名な地域。
6月になると村中が紫色に染まり、世界中から観光客が訪れるそうです。
そんな土地の魅力を活かしながら、Karinさんは日本人向けのガイドをしています。
近くには、ゴルドやルシヨンなど、美しい小さな村々が点在しており、
訪れる人に合わせてオーダーメイドの旅を提案しているのだとか。

ただ観光地を巡るだけではなく、
「フランスの暮らしを体験したい」
そんな想いで訪れる人も多いそう。
地元のスーパーへ買い物に行ったり、パン屋へ立ち寄ったり。何気ない日常こそ、ゲストにとっては特別な体験になるのだと話してくれました。
また、自宅に併設されたゲストルームに宿泊してもらうため、お客さんとの距離も自然と近くなるそう。
旅が終わったあとも手紙が届いたり、何年経っても関係が続いていたり。
“泊まりに来たお客さん”というより、 人生のどこかで出会った大切な縁のような関係が生まれているような気がします。
古いものにこそ価値がある
驚くことに、現在暮らしている家は1900年代に建てられたもの。

何世代にもわたって修復を繰り返しながら受け継がれてきた家で、今もなお、少しずつ手を加えながら暮らしている最中だと言います。
「実はまだ、この家は完成していないの」そう笑いながら話してくれました。
泊まりに来る人の中には、リノベーションの過程を見るのを楽しみにしてくれる人も多いそうです。

「古ければ古いほど価値がある」石には高い価値があり、家も古ければ古いほど愛される。
なかには、70歳を過ぎてから古い家を購入し、 20年以上かけてリノベーションを続ける人もいるのだとか。
人生の終わりまで、何かを作り続けること。 手を動かしながら暮らすこと。
「急ぐことは、無粋なこと。」そう考えられている南仏プロヴァンス、歴史のある家はその象徴の1つなのかもしれません。
手作りのものが、いちばん豊か

「ここへ移住して、一番変わったことは?」
そう聞くと、Karinさんは少し考えてから、
「料理の時間を惜しまなくなったことかな」
と答えてくれました。
食事の時間そのものが、暮らしの中心になったと言います。
日本にいた頃は、誰かの家へ行く時にデパ地下のお惣菜を買って行ったり、誕生日にはブランド物を贈ることも多かったそう。
でも、この村では“手作り”のものがいちばん喜ばれる。
手作りのお皿。 手作りの料理。 古いものを活かしたインテリア。
そして今も少しずつ手を加えながら育てている家。
一見するととても素朴な暮らしなのに、 不思議なくらい豊かさに満ちていました。
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南仏プロヴァンス、リュベロン地方のことを知るKarinさんは、現地ガイドツアーや民泊ホストをされています。
プロヴァンス地方の小さな村巡り、南フランスの家庭暮らしを体験したい方は、ぜひKarin さんのホームページを覗いてみてください。
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写真・記事:Natsumi Sugeta
