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縁を結ぶちいさな一歩 アイシングクッキー作家・講師 Lily

  • 執筆者の写真: 友里江 古谷
    友里江 古谷
  • 1月24日
  • 読了時間: 3分

更新日:1 日前


パリ在住 アイシングクッキー作家・講師 Lilyさん。

フランスらしく、どこかアンティークな雰囲気を感じるような繊細で美しいアイシングクッキーを制作されています。

元々は、全く別のお仕事をされていてフランスに住むことになるなんて想像もしなかった日常を送られていたそう。

そんなLilyさんが、パリを拠点に作家として活動されるに至るまでのお話を伺いました。


ときめく出会い

日本で日々を過ごす中で、ある時アイシングクッキーに出会います。

たまたま手に取ったレシピ本の中の繊細でパステルな世界観のアイシングクッキーに夢中になったLilyさん。




そこからレッスンに通うようになったり、ディプロマを取ったりと

どんどんアイシングクッキーの世界にハマっていったそう。

そうしているうちに身内向けの小さなレッスンを頼まれるようになるのですが、

本業が忙しくなったタイミングで、思うように趣味もレッスンも続けられなくなりました。


「やってみたらいい」

その後ご結婚を機にフランスへ移住します。

言葉ができないことで働くことができず、日本での“話す仕事”のキャリアも活かせないため、生活のほとんどをご主人と家族に頼ることになりました。



新しい出会いの場で「仕事は何?」と聞かれるたびに自信を失っていったと言います。

「このままではよくない」

そう感じ始めたLilyさんですがアイシングクッキーのワークショップをしてみたいなという気持ちがあるものの、どう始めたらいいかわからず踏みとどまっていました。



そんな時ある人から

パリは新しくチャレンジがしやすい街。そのチャレンジする人を受け入れてくれるからまずはやってみたらいいのよ」

と背中を押されます。

とても大きくて届かないことだと思っていたことを、さらっと「できるよ」と言われたことに衝撃を受け、

それまで抱いていたパリでの生活の印象が180度変わったそう。


そこからLilyさんの歩みが始まります。


扉を開ける小さな一歩

最初の一歩は語学学校で。

授業がない日にワークショップの場を貸してもらい始めました。

そうしているうちに少しずつ縁が広がり、パリ市内のカフェやショップでワークショップを開催する機会に恵まれます。



ある日、カフェでスタッフの方と何気なく交わした会話のなかで、アイシングクッキーの話題になったそう。

「うちで働いてみたら? シェフに言っておくからね」と言われ、

その言葉を“すでに話が通っている”と素直に受け取ってしまったLIlyさん。

そのままシェフのもとへ行き、「アトリエをさせてください」と、真っ直ぐにお願いしてしまったそうです。

突然やってきた見知らぬ日本人に驚かれつつも、その行動力がきっかけで話が進みました。


日本なら「変に思われるかな」と躊躇していた場面でも、フランスでは、ほんの少しの勇気が大きな扉を開くことがある。

そんな実感につながった出来事だったそう。




現在は、カフェやブティックでワークショップを続けながら、「自分のアトリエを持つこと」が目標。

アトリエを通じて、人と人が繋がる場を作りたいというLilyさん。



よく周りを見渡せば、実は日常に溢れている縁。

その縁を繋げることができるかどうかは、ほんの少しの勇気と1歩。



Lilyさんのように、そっと扉を叩いて一歩前に進むだけで、思いがけない景色が広がっていくのかもしれません。


写真・文 YURIE FURUYA



取材動画はこちら






 
 
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