愛された味を、紡いでいく boulangerie Corneille 成澤芽衣
- 友里江 古谷
- 4月26日
- 読了時間: 3分

フランスのロワール地方Angers(アンジェ)で、
地元に愛されるパン屋Boulangerie Corneilleを営まれる成澤芽衣さん。
お店の従業員から経営者となり、新たな物語を歩み始めました。
フランスでパンを作りたい
2009年ワーキングホリデーでフランスに渡り、念願の本場フランスでのパン作りの修行をすることになった
芽衣さん。

フランスの文化や生活が気に入り、そこから数年後本格的にフランスでの生活が始まります。
フランスでパン屋としての経験を積むにつれて、次第に自分の店を持ちたいという気持ちが芽生え始めました。
転機とチャンス
そんな想いを持ちながら夢への道を模索していた芽衣さん。
とあるタイムングで働いていたお店をオーナーシェフから引き継ぐことになります。
そこからフランスでパン屋の店主としての物語がスタート。
とても大きな決断をされましたが、このお店のパン作りを引き継ぐということに関しては
実はそこまでの不安はなかったそう。
これまで積み上げてきた経験が自信に変わっていました。
本質を見てもらいたい
「本質を見抜く力がフランスの方にはある」
長年地元に愛されるパン屋を外国人として引き継ぐこと。
それはとても勇気のいることにも思えるのですが、フランス人の
「誰が作っていたとしても美味しいものは美味しい」
という考え方を理解していたので、今まで積み上げてきた経験と自信を持ってお店作りをしてこれたと言います。

変わらず続けていくことと、変えていくこと
このお店が紡いできた歴史も大切にしつつ、芽衣さんのお店として続けていく。
前のオーナーさんや地元のお客様が好きなものは残しつつ、20種類ほどの新しい商品も作られています。
その中には、日本を感じるメロンパンありました。

「いつもの」を食べられる安心感と
「ちょっと試してみたい」という両方の気持ちを満たしてくれます。
列が絶えない理由もとてもよくわかります。
いろんな方の好みにも寄り添えるよう、バゲットは焼き加減によって何種類かを用意しているそうです。

芽衣さんがオーナーになってからは、日本からのお客様も立ち寄ってくださるようになったそうです。
愛され続けるお店を紡いでいく
地元の人々に愛され続けているBoulangerie Corneille。
時と共に変わっていくこともたくさんありますが、
いつも日常にある美味しいパンが人々を繋いでくれているような気がします。

芽衣さんのパン作りに対する素敵な想いが、このお店を紡いでいくのだと
優しい小麦の香りに包まれながら感じました。
取材動画はこちらからご覧ください。
写真・文 YURIE FURUYA