自分らしいを創っていくこと パリ在住ファッションデザイナー Mikako
- 友里江 古谷
- 5月24日
- 読了時間: 3分

パリ10区にあるファッションブティックfabrique by AMBALIのオーナーであり、デザイナーとして活躍されているMikakoさん。
世界中のファッションが集まるこの街で、ご自身のブランドを立ち上げる、そして続けていくことについてお話を伺いました。
好きなことをひたすら続けてきた
「私にはこれしかないと思って、お洋服を創り続けてきた」
洋服を創るのが昔からずっと好きだったMikakoさん。

その気持ちのまま専門的にファッションを学ぶため、学生時代に渡米。
そこで出会ったイタリア人の友人とともにベネチアにて初めてブランドを立ち上げます。
その後パリへ移住。
現在のfabrique by AMBALIがスタートします。
ルールにとらわれずに好きやこだわりを表現していく
よくお店に来てくださる70代のマダムは、リボンのついたクラシックなフォルムがお好き。
何歳になっても、好きに素直に応えていくこの国の人々の生き方がとても居心地が良いそう。

もちろん、デザイナーとしてはシーズン毎の流行は把握してはいるものの、
自分が創り上げるものの中には必ず自分の好きやこだわりを大切に入れ込んでいく。

その想いで創りあげた自分のデザインを好きと言ってくださる方が目の前にいる。
そのことは、Mikakoさんが自身の感性を信じて歩み続けていることにもつながっています。
焦らず、ゆっくり時間をかけて
2歳半のお子さんを育てる母でもあるMikakoさん。
パリでは年に何回かコレクションを披露する機会がありますが、
今は子育てと両立できる範囲で焦らずに、コレクションを創っていくことを意識されています。

「焦らなくて、大丈夫。大丈夫。」
デザイナーとしてやりたいこと、母としてやりたいこと
両方の気持ちを大事にしながらゆっくりと進めています。
一人で全てを行うのではなく
信頼できるチームメイトとの時間もとても大事にされているんだと感じます。
ディティールにある小さなこだわりが、fabrique by AMBALIを創る
着てみて初めて気づくような、ほんの少しのこだわりこそがブランドの個性を表現しています。
袖や裾のタックやボタンなど、小さな部分にこそMikakoさんらしさがたくさん。
特徴的な袖のデザインは、フランス人のお客様からは「折り紙のよう」と表現されます。
Mikakoさん自身も一つ一つ丁寧な作りものに魅力を感じることが多く、日本の職人さんが創ったパーツなどを選んで使っています。


「お客様が試着室から嬉しそうなお顔で出てこられるのを見るのが、本当に幸せ」
自分らしさを信じ、お客様の笑顔のために創り上げられたMikakoさんお洋服を身に纏えば、
きっと優しい気持ちになれるのだと思います。
取材動画はこちら。
写真・文 YURIE FURUYA