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好きに紡がれてきた道 フランス在住 ワイン醸造家 Ryosuke Furuya

  • 執筆者の写真: 友里江 古谷
    友里江 古谷
  • 10月11日
  • 読了時間: 3分
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今回の主人公は、フランスロワール地方でナチュラルワインを醸造しているRyosuke Furuyaさん。

日本ではワインを輸入する仕事に携わっていたryosukeさんですが、

2020年にずっと憧れていたフランスでのワイン作りをする機会に恵まれフランス移住。


右も左もわからない環境に飛び込み最初は簡単なことばかりではなかったそう。

そんなryosukeさんにワイン作りのことについて伺いました。


好きとの出会い

ryosukeさんがナチュラルワインに出会ったのは大学生の頃。

スペイン留学でワインの世界に触れたことがきっかけ。

帰国後はワインショップで働こうとアルバイト先を探していたところ、一軒のワインショップで働くことになりました。

当時としてはまだ珍しいナチュラルワインのみを扱う店で、これが彼にとってのナチュラルワインとの最初の出会いに。

そこで初めて飲んだナチュラルワインは、今までのワインのイメージを覆すような味わいで衝撃を受けたと言います。


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ナチュラルワインの面白さは常に一期一会の出会いであるということ。

ナチュラルな製法がゆえに、ビンテージごと、さらにはボトルごとの味わいに個性が出ます。

生産者としてはリスキーな部分ではあるのですが、正解がないことこそが情熱をより駆り立てるそう。



好きこそものの上手なれ

渡仏当初は、フランス語も全く話せないことに加え、専門的な醸造知識もなかったryosukeさん。

全てがゼロからの学びだったといいます。

40年以上ワイナリーを続けてきたマルクペノに師事し、毎日学び続ける日々を送ります。



大学の教授から学んだ言葉、「好きこそものの上手なれ」

当時は腑におちない言葉だったそうですが、今になってそのの意味を実感していると言います。

とにかくナチュラルワインが好き。

ワイン作りは天候やその他の環境に左右され、思い通りにいかないことも多いお仕事。

そんな中でも「好き」が軸にあるとどんな困難な状況でも真摯に受け止め進んでいける。

「好き」が糧になる。

そのパッションがryosukeさんを常に突き動かしています。





歴史を受け継ぎつつ新たな風を

2025年、マルクの引退に伴いワイナリーの全業務をryosukeさんが責任者として引き継ぐことになりました。

マルクが40年かけて作ってきたワインを継承しつつ、

マルクが成し遂げられなかったことにもチャレンジしていきながら、さらに洗練させていく。

すでにたくさんの人に愛されてきたワインを引き継ぐことはとても大きなチャレンジですが、

新たな風と共にさらに愛されるもの作りをしていきたいと語ります。


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今回の取材はちょうど収穫の時期にお邪魔しました。

1年間大切に育ててきた葡萄をワインに変えるための集大成の作業です。

マニュアルがないからこそ、自分の感覚を信じて進めることが必要なお仕事。

実際の現場に立ち会うと、

一本のワインにはどれほど多くの人の手と想いが重なり合っているのか、改めて心に響きました。

今年はどんな表情のワインが出来上がるのか、楽しみでなりません。


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写真・文 YURIE FURUYA


取材動画はこちら



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