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フランスで日本の季節を育てる YASAI Anna Shoji

  • 執筆者の写真: 友里江 古谷
    友里江 古谷
  • 6月21日
  • 読了時間: 3分

フランス西部、ロワール地方のリグイユという小さな村で日本の野菜を育てているAnnaさん。

自然のリズムに寄り添いながら、ゆっくりと丁寧に野菜作りを続けています。

日本食材がブームなフランスの食業界の中、Annaさんの取り組みは年々注目されています。


今回はそんなAnnaさんにフランスで日本野菜を育てること、暮らしのことについてお話しを伺いました。


日本の味が恋しくて

元々は通訳として海外で活躍されていたAnnaさん。

海外での暮らしの中で日本の味が恋しくなり、小さな畑に日本野菜の種を蒔いたのが始まり。


日本では当たり前に手に入る野菜たちも現地ではとても貴重な存在。

手探りで始めた畑でしたが、それがとても楽しくて美味しくていつの間にかその魅力にハマってしまっていました。

そしてフランスで、本格的に野菜作りを始めるために土地探しがスタートします。


フランスで育てる日本の味

実は、それまで農業の経験はまったくなかったというAnnaさん。

「トマトが冬に育たない」ことすら知らないまま、野菜づくりを始めたそうです。



毎日畑に立ち、観察し、失敗を重ねながら、一つひとつ学んできました。

その失敗も楽しみながら、季節を巡っていきます。

朝と夜の寒暖差が激しいフランス。

それが野菜をより一層美味しくさせていると言います。



実際にAnnaさんが育てられたきゅうりを頂いたのですが、

旨みがギュッと詰まっていて本当に美味しく、

また日本のきゅうりをこの土地で食べられたことに編集部一同感動しました。




季節を感じながらゆっくりじっくり

暮らしと繋がっている畑でのお仕事。

畑の周りにはたくさんの自然が溢れていて、自然な流れのなかで暮らし、

そして焦らずゆっくり丁寧に野菜を育てています。


大人も子ども、動物、木や草花ものびのびと季節を楽しんで。

遊びに来る鳥たち、畑の土を耕してくれるモグラ。

自然に溢れる様々なものと一緒に暮らす毎日はとても豊かに感じます。




自分の美味しいを信じて

自分が好きなもの、美味しいと思うものを作って、自分が美味しいと思えば、みんなも美味しいと思うだろうなって思っている」

経験がなく始めた畑のお仕事ですが、自分の感覚を信じてずっと続けてこられました。


子供の頃から、インターナショナルな環境で育たれたAnnaさん。

日本育ちながらも、外からの目線で日本を感じることが多く、子供のころから日本という土地や文化がとても好きだったそう。


「日本を伝える架け橋になりたい」

そんな想いを胸に、Annaさんが育てる野菜たちは、

フランスの大地で静かに実を結びながら、日本の四季や味わいをそっと届けてくれます。




取材動画はこちら


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