自分の体の声を聞く パリ在住植物療法士、PR、コラムニスト maki
- 友里江 古谷
- 7月12日
- 読了時間: 4分
更新日:7月14日

パリ在住で現在植物療法士、PR、コラムニストとさまざまな方面で活躍されているMakiさん。
元々はフランス企業のプレスのお仕事で、フランスと海外を繋ぐことをメインに働かれていました。
そんなmakiさんが植物療法士に転身したきっかけや、日々のルーティンを伺いました。
きっかけは変化を感じた時
少し前まで、プレスとして毎日忙しく働かれていたmakiさん。
メディアを通して世界へ発信するような華やかなお仕事に思えますが、体力も根気も必要なハードな一面もあったそう。

年々と扱うトピックやメディアのあり方も変わりつつある近年で、
makiさんも自身の中でのちょっとした変化を感じるようになります。
そんな中、フランスに暮らし始めたときから少しずつ取り入れていた植物療法の勉強を本格的に始めました。

現在ではハーブに関するコラムの執筆やワークショップなどをメインに、
植物療法士としての活動の幅を広げています。
誰かのお悩みに対してハーブを処方をする植物療法士ですが、
療法士自身の体調や気持ちの小さな変化にも常に心を向けることも大切です。
makiさんが実践している自分を見つめる習慣を教えていただきました。
自分自身を見つめて整えるためのルーティン
#01 頭の中をリセットする
さまざまな景色を見ながら散歩することで、自分の頭の中を空っぽにします。
日々色々なことを考えているとどうしても内へ意識が固まってしまいがちですが、あえて意識を外に向ける。

そうすることで、悩み事や考え事を少し横に置いておくことができる。
気づかなかった新たなアイディアに辿り着くこともあるそうです。
#02 自分自身を見つめる
「どんなことを自分が欲しているのか、自分に嘘をついてしまっていたりとか、自分をごまかしながら生活をしていたり、仕事をしていたり、人付き合いをしていたりすると、少しずつ歪みが出てくる。そこから生まれるストレスもある」と
ハーブを使って体を整える前に根本的な原因を探ってみるとこがまず重要、とmakiさんはいいます。

自分は何に対してストレスを感じているのか、または何が原因で体調を悪くしているのか、
そこを把握した上でハーブを使って具体的な解決へのアプローチをしていきます。
この日makiさんは喉の不調を感じており、パリのエルボリステリへ。
エルボリステリとは、フランスのハーブ薬局のようなもの。
喉の不調といっても、元となる原因や、具体的な症状の悩みは人それぞれ。
細かいことまでヒアリングをし、その人の不調にあったハーブを数種類調合していきます。
フランスではハーブで体を整えるという習慣が昔から根付いており、
軽い症状であればまずはエルボリステリへ、ということもよくあります。
日本の「おばあちゃんの知恵」に似た感覚で、一般家庭内でもよくある対処法として親しまれてきました。

makiさんはご自身でも処方をされる立場ではありますが、
たまにこのように他のエルボリストのもとでアイディアに触れたりするそうです。
症状の細かいとこをまでヒアリングしながら、何種類かのハーブを提案し、ブレンドしてくれます。


余談ですが、
それぞれの瓶からハーブをスプーンで少しずつ加えていき、混ぜ合わせていく姿に
幼少期魔法使いに憧れた私の心はときめいていました。
#03 考えを緩めていく
1日1回は必ず自然に触れて頭と目を緩めます。
どうしてもパソコン作業に偏りがちな現代社会ですが、makiさんはできる限り毎日公園を通るようにしているそうです。
目、耳、手足から感じる自然の感覚を吸収してみる。

朝自分でブレンドしたハーブティーを飲みながら公園のベンチでゆっくり時間を過ごす。
自然の景色に癒されていると、違う考えが浮かんできたり、固執していたものを手放せたりするものだそうです。

なんでもない毎日のちょっとした時間をハーブティーと過ごすことで
柔らかい気持ちになれたり、人に対して優しい気持ちと言葉で接しようと思えるようになるんだそう。
makiさんにとってハーブとは、日々を優しく過ごすためのお守りのようなものなのかもしれません。
同じように、他の方にも心地よい日々を送ってほしいという願いが
植物療法士として活動される原点になっているのではないかと感じました。
makiさんの取材動画はこちら















